『矯正治療は高すぎると思うのですが。』とのご質問があったときに、逆に質問したことが、
何度かあります。
『20万円くらい』『30万円くらい』というのがよくあった回答です。
中には、『10万円くらい』というのもありました。
例えば、前歯ががたがたがきつく、審美的な問題があった場合、矯正治療以外の手法としては、削って被せる、あるいは抜いて、ブリッジにする、という手があります。
仮に、上の前歯6本と下の前歯6本に、削って、被せる、という手法を使ったとし、保険治療でいくらになるか、試算してみましょう。
ガタガタがきつい場合、まず歯を削るときに、神経を抜く可能性が高くなります。
その神経の治療に、約5000円、その歯に金属の土台をたてるのに約1300円、削って、
型を取るのに、約7600円、被せ(硬質レジン前装冠)に、約15000円。総計で約3万円かかります。
3割負担であれば、約9000円支払うことになります。(この額には、初診料や、再診料、歯石除去などの費用は含んでいません。)
一本あたり約3万円ですから、上下前歯12本で、3×12=36万円 となります。
前歯だけの試算ですが、歯の神経を抜いて、作り物でごまかす場合、保険治療ではこの額に
なります。
3割負担であれば、この3割を医療機関に支払うことになります。
前歯に被せをつくる場合、保険ではなく、自費治療ですることがよくあります。
もし一本あたり7万円とすれば、7×12=84万円となります。
神経を抜いて、人工物でごまかす場合と、矯正治療で動かした歯と、どちらが長持ちするかは
自明です。 |