矯正歯科|なんば歯科・矯正歯科|広島市西条の歯医者・歯科

TEL.082-420-0200

〒739-0006
広島県東広島市西条上市町6-23

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矯正歯科

矯正治療の流れ

1回目(初診)

直ちに矯正が必要であるかどうか等、診査させていただきます。
治療を開始しても良い場合は、原則として、口腔内の写真と模型作成用の型をとらせていただき
必要であれば レントゲンを撮影します。(骨内を見るため、¥1,200程度です)
これらは、簡易的な診断に使用し、矯正治療の説明に必要です。
また、虫歯や歯肉炎があると矯正治療はできませんので、初診時に口内のチェックもさせていただきます。
(他の歯科医院からのご紹介の場合もチェックします)
保険治療となりますので、保険証をお持ちください。

2回目(無料相談・説明)

弊院のシステムや料金体系、もし矯正治療を行うとすれば、どのような内容になるのかをご説明いたします。
なお、現状では詳しい検査を行っておりませんので断定的な診断はいたしかねます。予めご了承下さい。
ご予約につきましては、質疑応答の時間が必要なこと等の理由から、12:30~もしくは19:00~となります。
ご相談、ご説明には30分から1時間程度お時間が必要です。
矯正治療を開始しよう、もしくは詳しい検査だけでも受けてみよう、ということになれば3回目の診断にすすみます。

3回目(矯正精密検査)

1時間程度、矯正治療に必要な詳しい検査を行います。

4回目(診断、治療計画の説明)

検査結果をお知らせし、現在の問題点、今後の治療方針、治療計画等を詳しくご説明いたします。
お時間は約30分から1時間必要です。 ご予約は12:30~もしくは19:00~となります。
診断書をお渡しいたしますので、治療方針にご納得いただければ治療を開始していきます。

5回目以降

計画通りに、矯正治療を進めていきます。

大人の方の矯正

成人矯正治療

歯周病がある方の場合も、弊院での治療が可能です。歯周病治療中の成人矯正治療に対応できます。大人の方の矯正治療を行うには、歯周病(歯槽膿漏)の治療技術が必要だと考えています。

弊院では歯周病治療のために通っている患者さまも診療しており、矯正の患者さまにも他院とかけ持ちすることなく治療を受けていただける体制です。歯周病治療における外科的な処置も行っています。

お子さまの矯正

将来のお子さまの歯並びに大きく関わってくるのが、小児矯正です。

大人の方ですと「顎」の成長が完了しているのに対し、まだ成長過程にあるお子さまは、その成長を利用して矯正治療することができます。

お子さまの歯並び・噛み合わせの治療は、個人差はありますが、6歳~11歳くらいまでの混合歯列期(大人の歯と子どもの歯が混在している時期)に行います。
お子さまの顎の成長を生かすため、永久歯に生え替わり始めるタイミングで矯正治療を開始し、顎と歯のバランスをコントロールすることで、整ったお口元を目指します。

「成長に合わせた小児矯正」のメリット

  • 歯を抜かないで治療できる可能性が高まる
  • 永久歯が生え揃ってから矯正するより治療期間が短くなることもある
  • 早期治療のため永久歯の矯正よりも費用を抑えることができる

弊院の特徴

費用について

矯正費用は、 トータルフィーシステムです。総額でいくらかかるのか、治療前に提示いたします。

診療室のプライバシー保護

診療室は、個室です。お子さまが治療を受ける場合は、親御さまも一緒に診療室へお入りください。
矯正の場合は特に、患者さまやその親御さまとのお話が重要です。隣の患者さまから見えない個室でお話しましょう。もちろん、毎回個室です。

院長は、矯正歯科を得意としつつ、一般の歯科治療も行えます

院長は矯正歯科が得意分野ですが、広島大学の矯正学講座在籍中から歯周病などの勉強やトレーニングに励み、現在は一般の歯科治療にも励んでおります。歯周病の定期的な治療に加え、 日頃からの虫歯予防なども実践しています。

一般の歯科治療は形としては見えにくく、矯正治療費のなかに含めることはできません。しかし、一般的な歯科診療の知識や技術があることで、弊院で矯正治療を受ける患者さまに、プラスアルファの価値として提供できると自負しております。

ご家族皆さまで健康な歯に

たとえばお子さまが矯正治療を受ける場合、彼女の幼いごきょうだいの虫歯予防、お母さまの虫歯治療、お父さまの親知らず抜歯、おじいさまの歯槽膿漏治療、おばあさまの入れ歯まで、ご家族全員で弊院に通っていただくことができます。また、そのように利用していただける歯科医院を目指しております。

ご家族皆さまのお口の健康作りを、トータルに、システマチックにサポートすることが可能です。この趣旨を理解してくださった方が多くいらっしゃり、広島市、安芸津町、福富町、黒瀬町、安芸高田市、遠くはわざわざ山口県などから、お越しいただいているご家族も多くあります。

矯正費用

相談料 お問い合わせ下さい
(レントゲンなどの必要な場合は、その費用がかかります。)
基本検査、診断料 ¥0~¥49,500
矯正基本料(装置料+調節料)
早期治療
(乳歯列などの限定的な治療)
¥121,000~¥242,000
2段階治療の場合 第1期治療
(混合歯列)
¥429,000~¥473,000
第2期治療
(噛み合わせの治療)
¥616,000~¥726,000
永久歯列の場合 ¥946,000~¥1,056,000
マルチブラケット装置による治療
部分矯正 ¥110,000~¥440,000
動かす歯の数、程度により変動
保定期間 保定期間の目安 1年~3、4年(状況に応じ、それ以上)
親知らずや、かみ合わせ、歯肉や歯槽骨の状況等により個別に変わってきます。
経過観察に加え、必要であれば保険診療で、歯石除去(歯周病治療)、虫歯チェックなどを行います。保険証をお持ちください。

この料金表は2022年1月1日時点のものです。

矯正治療のQ&A(通常矯正)

Q

歯並びが悪ければ、必ず矯正治療を受けなければいけませんか?

A

「必ずしなければならない」、そんなことはありません。「治療をするのが望ましい」と考えていただいて結構です。「絶対」ということはありません。
たとえばの話ですが、総入れ歯でも人は生きていけるのですから。

ただ、それで良いのか考慮してみてはいかがでしょうか。
歯並びや噛み合わせが悪いことで発生する不都合さ(噛みにくさ、見た目の問題など)、歯磨きがしづらいせいで虫歯や歯周病になり治療が必要になったときの経済的・時間的損失などを想像してみてください。

矯正治療で得られるものは、結構大きいと考えます。
ある程度お歳を召された方で歯が多く残っている方は、歯並びが整っていると言われています。
80歳の時点で、受け口のまま、出っ歯のまま、あるいはでこぼこ(乱ぐい歯)のままという場合、歯が揃っている方は珍しいように思います。

価値観の相違、経済的な問題など、いろいろな要素がありますので、「必要」と断言することはできないのです。

Q

矯正の検査では、レントゲンをよく撮影するようですが、放射線量に問題はありませんか?

A

矯正治療は、ほかの歯科治療と比べ、たしかにレントゲン撮影が多くなります。
お子さまの放射線量を心配されるのはもっともです。少しでも放射線量を減らしたいのが人情だと思います。
弊院では、デジタルレントゲンを導入しました。アナログレントゲンと比べて、放射線量を少なくすることができます。自然放射能と比べても微々たるものですので、まず問題ないと言って良いでしょう。

Q

親は治療をすすめたいのですが、子どもが矯正装置の装着を嫌がります。

A

きっと「恥ずかしい」という気持ちがあるのだと思います。

でも、お子さまに尋ねてください。「お友達に治療をしている子がいると思うけど、その子は恥ずかしいことをしていると思う?」「出っ歯(あるいは受け口、でこぼこ)のままで嫌じゃない?」と。

かつて、矯正治療はあまり一般的ではありませんでしたが、今では多くの方が治療されています。あなたの親しい方が矯正装置を装着していたら、あなたはどう思われますか?「恥ずかしい」と思いますか?それとも、「前向きな人」だと思われますか?

Q

治療費を分割払いにしたいのですが、可能ですか?

A

可能です。

Q

第1期治療(早期治療)は、したほうが良いのですか?

A

第1期治療をするほうが良いとされているのは、下記の場合です。
・成長を利用して治療を行いたい場合(当然、成長期でないとできません)
たとえば、顎骨が小さめなので幅を広げる、下顎を前方へ成長促進させる など
・今の状態で放置すると、問題がもっと大きくなるおそれがある場合
たとえば、下顎骨側方偏位(顎がずれている)受け口 など
・永久歯(特に奥歯)が傾いてしまって、ほかの永久歯の萌出を妨害する場合
たとえば、乳歯が早く抜けたことにより、6歳臼歯が前に傾いてきた など
・外見的な問題が大きい場合(ご本人がかなり気にしている場合)
・本来噛むべき位置と、実際に噛んでいる位置にずれがある場合
放置すると、顎偏位になるおそれがあります
・奥歯(特に第一大臼歯)をもっと奥に移動させたい場合
その奥の第二大臼歯が生える前に治療するのがおすすめです

こうしたケースで第1期治療を行わなかった場合、第2期治療の期間が長くなったり、抜歯数が多くなったり、治療で改善できることに限界が出てきたりします。

Q

歯並びが悪いと、どういう不都合がありますか?

A

いろいろあります。
たとえば、外見的な問題です。
何より気になるのはこの問題ではないでしょうか。「お口元の美しさ」は、生活を活動的にしてくれると考えています。アメリカでは、就職活動で歯並びが注目されることがあると目にしたことがあります。
虫歯になりやすいというのも、問題の一つです。
でこぼこの歯並びであれば、虫歯になる可能性が高くなります。食物が停滞しやすい、だ液による自浄作用が低下する、隣の歯と面で接触して歯ブラシが入りにくいといった理由です。もちろん、きちんとケアすれば大半は防げますが、そのケア自体が難しくなります。

歯周病になりやすいことも問題です。
虫歯よりも、こちらのほうが深刻だと考えます。歯並びがでこぼこであれば当然歯石が付きやすくなりますし、歯茎は常に炎症が起きている状態になりがちです。出っ歯の場合は、唇が開きやすいため特に前歯部の歯茎が乾燥し、抵抗力が落ちます。受け口の場合には、特に下顎の前歯部に外向きの不自然な力がかかってしまい、歯を支える骨や歯茎が退縮することがよくあります。結果として、その歯の寿命に関わってきます。

噛み合わせに問題があると、歯の寿命に悪影響があります。
歯は、垂直方向(上からの力)に対してはかなり強いのですが、側方からの力には弱いという性質があります。 歯並びがでこぼこであったり不自然な傾きであったりすると、咬合力(噛む力)が側面に多く分散してしまい、噛む力自体が歯を弱めることになります(咬合性外傷といいます)。

顎関節や周囲の筋肉に悪影響を及ぼすおそれもあります。
その代表例が、顎関節症です。まだよく分かっていない部分が多く何とも言いがたいところはあるものの、顎関節症の要因の一つが歯並びだという説があります。

矯正治療のQ&A(大人の方)

Q

上の前歯に3mm程度の目立つ隙間があります。下の前歯もでこぼこしているのでそれも整えたいのですが、大人でも矯正治療は可能でしょうか?

A

大人の方でももちろん矯正治療が可能です。最近は、成人してから矯正治療を希望され、来院される方が増えてきています。

その理由は様々です。たとえば、「前々から矯正治療を受けたかったが機会がなかった」「歯並びが悪いと、虫歯や歯周病になりやすく歯を失いやすいので、治療を受けておきたい」「歯周病で歯が動いてしまったので元の歯並びを取り戻したい」「もっとよく噛めるようにしたい」「美しい笑顔になりたい」といった内容です。

前歯のでこぼこや隙間を整えるには、歯を削ったり抜いたりして人工物で補う方法もありますが、最近は矯正治療を選択される方が増えたように感じています。

かつては、「恥ずかしいから矯正装置を装着したくない」と思われる方も多かったものです。最近では健康志向が高まり、また、矯正治療が珍しくなくなったこともあり、矯正治療を前向きに考える方が増えているようです。

Q

上の前歯の間に隙間ができました。やや前に歯が出てきたのではないかとも思います。歯がいつの間にか動いてしまうということがあるのでしょうか?矯正治療で元の美しい歯並びに戻せますか?

A

歯並びは、少しずつ変化していきます。

「20歳の頃にはでこぼこもなく非常に美しかったのに、いつの間にかでこぼこになってしまった」ということは、よくあります。必ずしも異常なことではありません。もちろん程度によりますが、たいていの場合は問題ありません。

歯は、少しずつすり減っていきます。すり減った空間を埋めるように、少しずつ自然に動いていきます。また、上の歯と下の歯がうまく当たるように、微妙に自らの位置を調整していくこともあります。その結果、でこぼこになることがあります。

一方、望ましくない歯の移動もあります。親知らずが生えてくるときに手前の歯を押してしまい、その歯が動いてしまう場合などです。歯周病(歯槽膿漏)でも、奥歯が傾いてきたり前歯が前方に突出したり、あるいは隙間ができたりします。

ご質問の方の場合は、歯周病の可能性があります。歯周病で動いた歯は、その周囲の炎症が落ち着き、条件が整えば、矯正治療で本来の位置に戻すことが可能です。もちろん、歯周病の治療が必要となります。このように、歯が移動した背景には何かの問題がある可能性が考えられますので、弊院でご相談ください。

矯正治療Q&A(お子さまの矯正)

Q

噛むと、下の前歯が上の前歯より前に出て、いわゆる受け口の状態と思います。いつ頃から矯正治療を考えるのが良いですか?まだ乳歯しか生えていませんが、矯正治療を受ける必要がありますか?

A

「矯正治療をいつから開始するのが良いのか」というご質問をよくちょうだいします。望ましい治療開始の時期は、患者さまによって異なります。早期に開始するのが望ましい場合もありますし、永久歯がある程度生え揃うのを待ってから開始しても十分な場合もあります。

では、どのような場合は早期に治療を開始するのが望ましいのかというと、下記のいずれかに当てはまる場合です。

1.噛み込んだときに下の顎が横や前にずれてしまい、顎の動きに異常が出るおそれがある場合
2.以後の顎骨の成長や噛み合わせに、悪い影響を及ぼすおそれがある場合
3.特定の歯に不適切な力がかかっている場合
4.早めに歯の位置や顎骨をコントロールすれば、その後の治療のご負担を軽減できる場合
5.歯並びの悪いことをご本人が非常に気にしている場合
6.指しゃぶりや舌癖など、歯並びに悪影響を及ぼすような癖がある場合

ご質問のお子さまの場合は、1~4に当てはまる可能性があります。乳歯とはいえ、その後の顎の成長や噛み合わせを考えると、早めに対処した方が良い場合があります。歯並びの悪さに気がつかれた時点で、矯正治療を得意とする歯科医師にご相談ください。

Q

乳歯に虫歯が多いと、永久歯の歯並びが悪くなると聞きました。なぜ乳歯の虫歯と歯並びが関係あるのですか?

A

「乳歯はいずれ抜けて永久歯に生え変わるから、痛がらない限り虫歯は放っておこう」と考えている方が、時々いらっしゃいます。けれども、この考え方は問題です。

乳歯は、咀嚼や発音機能に大きな役割を果たしています。また、虫歯になって奥歯の形が変わってしまうと噛み合わせが安定せず、無意識のうちに顎をずらして噛む癖がついてしまい、顎骨の成長やお顔のシルエットに悪影響を及ぼすこともあります。

また、ご質問にもある通り、乳歯の虫歯は永久歯の歯並びに大きな影響を与えます。なぜなら、永久歯は、乳歯の位置を基準にして生えてくるからです。たとえば、乳歯の奥歯(第二乳臼歯、前から5番目の歯)の後ろから、第一大臼歯(俗に6歳臼歯といいます)が生えてきますが、その際、第二乳臼歯の後ろの面を基準として、歯を手前に押しながら生えてきます。すでに第二乳臼歯を喪失していたり虫歯で後ろの面が欠けていたりすると、第一大臼歯は本来の位置よりも手前に移動して生えてしまいます。第一大臼歯が本来の位置よりも手前に生えてし
まったら、その後に生えてくる犬歯や小臼歯のスペースがなくなってしまいます。

その結果、でこぼこの歯並びになったり、歯が骨に埋まったまま生えなかったりと、困ったことになってしまいます。

Q

噛むときに下顎が右にずれているようです。よく見ると、やはり上下の歯並びの真ん中がずれています。まだ、永久歯は1本も生えていませんが、矯正治療を始める必要はあるのでしょうか?5歳でもできますか?

A

下顎骨の側方偏位の状態だと思います。

これには、大きく分けて2種類があります。骨格性の側方偏位と、機能性の側方偏位です。

骨格性側方偏位は、下顎骨が何らかの理由で左右非対称に成長し、下顎が横にずれてしまっている状態です。このような場合、成長期のお子さまであれば、顎骨の成長バランスの是正を図る治療ができます。

一方、機能性の側方偏位は、何らかの理由で(たいていの場合、歯並びが原因ですが)下顎を横にずらして噛んでいたことで、結果的に下顎が横にずれている状態です。この場合、できるだけ早めの治療が望まれます。「噛む」という機能自体に問題があり、加えて、その状態が長く続けば骨格性側方偏位に移行し程度がひどくなってしまう可能性があるという理由です。乳歯の段階でも、側方偏位は、早く治療するのが望ましいと言えます。

5歳くらいのお子さまであれば矯正装置が使えると思いますので、一度、弊院でご相談されることをおすすめいたします。

Q

下の前歯が4本永久歯に生え替わりました。でこぼこしています。今から治療を始める必要があるのでしょうか?

A

「いつから矯正治療を開始するか」というのは、難しい問題です。

歯科医師によって、判断が分かれる場合もあるかもしれません。明らかに機能的な問題がある場合や放っておくと将来大きな問題になる可能性がある場合には、早めに矯正治療を開始するのが望ましいとされています。

一方、生えたばかりの下の前歯が少しでこぼこしているといった場合に、ただちに矯正治療を開始する意味があるのかどうか、判断が難しいことがあります。お母さまがかつて出っ歯ぎみで矯正治療を受けた経験があるのであれば、お子さまが早めに矯正治療を始めたからといって将来歯を間引かずに済むかどうかは疑問もあります。

矯正治療は時間もかかりますし、治療費も高額になりがちです。疑問に思われることがあれば、いろいろな意見を聞いてみるのも良いと思われます。矯正を手がける複数の歯科医師の意見を求めることをおすすめします。

Q

乳歯の虫歯で、永久歯の歯並びが変わるのですか?

A

乳歯の虫歯は、永久歯の歯並びに大きな影響を与えることがあります。

なぜなら、永久歯は乳歯の位置を基準に生えるからです。第一大臼歯(6歳臼歯)は、乳歯の一番奥の歯(第二乳臼歯といいます。虫歯で抜いたのはこの歯だと思います)の後ろから生えてきます。その際、第二乳臼歯の後ろの面を基準として、歯を手前に押しながら生えます。

すでに第二乳臼歯が抜かれていたり、虫歯で後ろの面が欠けていたりすると、第一大臼歯(6歳臼歯)は、本来の位置よりも手前に移動して生えてしまいます。第一大臼歯が本来の位置よりも手前に生えてしまったら、追って生えてくる犬歯や小臼歯のスペースがなくなってしまいます。その結果、歯が重なって生えたり、歯が骨に埋まったまま生えなかったりといった問題が起きてしまいます。

6歳臼歯は、将来の歯並びに大きな影響を及ぼす歯です。この歯が傾いたり、ずれて生えたりした場合は、早めに治療しておくのが良いでしょう。

Q

受け口の状態になっています。いつ頃から矯正治療を考えるのが良いですか?

A

「矯正治療をいつ考えれば良いのか」というご相談を、よく伺います。

治療開始の望ましい時期は、患者さまによって異なります。早期に開始するのが望ましい場合もありますし、一方、永久歯がある程度生え揃うのを待ってから治療を開始しても十分な場合もあります。では、どのような場合は早期に治療を開始するのが望ましいのでしょうか。

たとえば、歯並びが悪いことによって、
・顎の動きに異常が出る場合
・噛み込んだときに、下の顎が横や前にずれてしまう場合
・その後の顎骨の成長や噛み合わせに、悪い影響を及ぼすおそれがある場合
・特定の歯に不適切な力がかかっている場合
・早めに歯の位置や顎骨をコントロールすれば、その後の治療のご負担を減らせる場合
・歯並びの悪いことをご本人が非常に気にしている場合
・指しゃぶりや舌癖など、歯並びに悪影響を及ぼす癖がある場合
などは、早めに治療開始することをおすすめします。

Q

下の前歯が、乳歯がまだ抜けていないのに乳歯の裏側(舌の側)に頭を出してきました。乳歯は動いていて簡単に抜けそうなので、歯科医院に行って早めに抜いてもらった方が良いのではないかと思います。乳歯がじゃまをして、将来歯並びが悪くなるのではないかと心配です。

A

下の前歯が乳歯の裏側に生えてくると、親御さまはびっくりされることが多いようです。

しかし、ほとんどの場合は、特に問題にはなりません。 下の前歯は、乳歯の内側に頭を出し、その後しだいに本来の位置に移動していくことが多いのです。ご相談のお子さまの場合は、乳歯がすでに動いているようですね。乳歯が動いているということは、その歯根はもうかなり吸収されており、裏側に生えてきた永久歯は前に移動しようとする力を持っていると考えて良いでしょう。したがって、お子さまの場合は、乳歯が自然に脱落するのを待っても良いのではないでしょうか。
ただし、乳歯がまったく抜けそうにない場合や、極端に内側に永久歯が出てきた場合は、一度、歯科医師にご相談されると良いでしょう。

永久歯は、はじめからきちんと並んで生えてくるわけではありません。おおまかな位置に生え、発育にしたがって位置や傾きが少しずつ修正されてくるのです。

Q

不正咬合の可能性があり今のところ特に不都合はないと思うのですが、矯正治療を考える必要があるのでしょうか?

A

仮に、あなたのお子さまが風邪を引いた場合、3日くらいで元気を取り戻せるとします。風邪によるお子さまへの影響は、その3日間のみであると思います。
一方、1本の歯が、たまたまずれて生えたとします。結果的に歯並びが悪くなり、噛み合わせがゆがんでしまいます。成長期のお子さまの場合、噛み合わせのゆがみを長く放置すると、歯を支える歯茎や骨の退縮、顎の変形、顔のゆがみなどを起こす可能性があります。1本の歯のちょっとしたずれが、一時的な問題ではなく、将来にわたってお子さまの口腔内を不安定な状態にする可能性があります。

風邪と違い、歯並びの問題は一時的な悪影響では済まなくなるおそれがあります。問題の早期発見と状態に合った矯正治療により、将来起こりうる、より大きな問題の芽を摘むことができます。問題が起こってから対処するというのでは、ある意味で手遅れのこともあります。つまり本来得られたであろう結果が期待できなくなるということです。

「矯正治療は何歳頃から開始するのが良いか」という質問をよく受けます。歯並びの問題に気がつかれた時点で、あるいは学校などの検診で不正咬合を指摘された時点で、一度弊院を受診されることをおすすめいたします。

Q

上の前歯について質問いたします。左上の一番前の歯は、1年以上前に永久歯に生え替わりました。ところが、右上の一番前の歯は、まだ乳歯のままです。前から2番めの歯はすでに生え替わっています。矯正治療するようになりますか?

A

何らかの理由で、永久歯の萌出が遅れているのだと思われます。

考えられる理由としては、
・その永久歯が、骨の中で間違った方向を向いている(きちんと上を向いていない)
・乳歯に何らかの原因があり、乳歯の脱落が遅れた結果、永久歯が生えにくい状況になっている
たとえば、乳歯の根っこの先に炎症がある場合 など
・ほかの歯が、永久歯の萌出を妨害している
たとえば、埋伏過剰歯がある(余分な歯が埋まっている)
・その永久歯自体が、生まれつき存在しない
などです。

いずれにせよ、永久歯が本来生えるべき時期になってもまだ生えず、しかも明らかに左右差がある場合は、歯科医院できちんと検査を受けることをおすすめいたします。レントゲン撮影をしてみれば、歯の萌出方向、過剰歯の有無、乳歯に問題があるかどうかなどが判別できます。

すでに前から2番めの永久歯は生えているそうですから、早めに検査と治療を受けることをおすすめいたします。治療が遅くなると、歯並びの真ん中の位置がずれたり、その永久歯が生えるスペースが狭くなったりして、ますます生えにくい状況になってしまうこともあります。

Q

上の前から2番めの歯が、本来の位置より内側に生えており、前歯がでこぼこに並んでいます。矯正治療で修正できますか?また、治療はいつ頃から始めたら良いですか?

A

歯並びが悪いせいで、噛むときに下顎を前や横にずらして噛まざるを得ない状態を、歯科医療では機能的な下顎偏位と呼んでいます。

この状態が長く続いていると、成長期のお子さまの場合はずれたまま成長が進んでしまうことも考えられ、将来的にお顔のシルエットが非対称となってしまうこともあります。また、噛むときに重要な働きをする顎関節や筋肉(咀嚼筋)に負担がかかり、顎が疲れやすい、顎が痛い、顎関節で音がするといった症状を誘発してしまう可能性もあります。したがって、下顎偏位の原因となっている悪い歯並びを、できるだけ早期に矯正で治療するのが良いと思われます。

ご質問のお子さまの場合には、内側に生えている歯を本来の位置に戻して整列させれば、下顎の機能的な偏位の状態は改善されると思われます。偏位の状態が長く続けば続くほど、矯正治療は難しくなってしまうことがありますので、早めに矯正治療に取りかかるのが良いと考えられます。

Q

いわゆる出っ歯の状態で、不正咬合の可能性があります。矯正治療はいつから開始すれば良いですか?治療期間や治療費はどのようになりますか?

A

この状態を、歯科医療では上顎前突といいます。はなはだしい場合は、意識しないとお口が閉じられないほど前歯が前突し、外見的な問題が起こります。
また、発音が不明瞭となったり、食物が噛み切りにくかったりといった機能的な問題もあります。心理的なお悩みをもたらすこともあり、引っ込み思案になったり、笑うときは無意識に手でお口を隠すようになったりすることもあります。

「矯正治療を何歳頃から開始するべきか」ということですが、これは上顎前突のタイプや程度、その成因、あるいはそれによって引き起こされる不具合の程度などによって違います。早めに治療を開始しなければ望ましい治療結果が得られにくい場合もありますし、一方、永久歯がある程度萌出するのを待ってから始めても、特に問題がない場合もあります。

「治療期間や治療費は、」「いつから治療開始するのか」「どのような矯正装置を使用するのか」などは、様々な要素によって変わります。詳しく診察させていただかないと具体的な返答は困難ですのでご理解ください。

上顎前突などの不正咬合は、早期に治療を開始することがより良い結果につながる場合もありますので、不正咬合に気づかれた時点で歯科医師にご相談ください。

Q

前歯がでこぼこに生えています。特に上の前から5番めの歯が下の歯よりも引っ込んでいるのが気になります。矯正治療は、いつ頃から始めるべきですか?乳歯がまだ残っていますが、永久歯が生え揃ってからですか?

A

矯正治療を開始するのに望ましい時期は、患者さまによって異なります。

できるだけ早期の治療開始が望ましい場合もありますし、永久歯がある程度生え揃うのを待ってから開始しても十分である場合もあります。

早期に治療開始するのが望ましいケースとは、歯並びが悪いことによって下記の問題が起きている場合です。
・顎の動きに異常が出るおそれがある場合
・噛み込んだときに、下の顎が横や前にずれてしまう場合
・その後の顎の成長や噛み合わせに、悪影響が出るおそれがある場合
・特定の歯に不適切な力がかかっている場合
・早めに歯の位置や顎骨をコントロールすることが、その後の治療のご負担軽減につながる場合
・外見的に問題があり、歯並びの悪いことをご本人が非常に気にしている場合
・指しゃぶりなど、歯並びに悪影響を及ぼす癖がある場合

歯並びの悪さに気がつかれた時点で、矯正治療が得意な歯科医師の診察を受けられ、矯正治療の時期や内容をご相談されるのがよろしいでしょう。

Q

矯正治療は、長期間かかると聞いております。矯正治療を考えておりますが、治療途中で遠方に引っ越しした場合、引っ越しが矯正治療の障害になることはありますか?

A

矯正には、治療を始めるのに良いタイミングというものがあります。

永久歯がすべて萌出するのを待ってから治療を開始する場合もありますが、できるだけ早期に開始するのが望ましい場合もあります。医学的に考えて早期に開始すべき状態であるにも関わらず、永久歯がすべて生え揃うのを待っていると望ましい結果が得られなくなってしまうことがあります。「転居するかもしれないから、その可能性がなくなるまで治療開始を遅らせよう」というのも、一つの考えではあります。しかし、開始を遅らせたために治療結果が不十分なものになってしまっては、お子さまにとって不利益です。

いつから開始するのが望ましいのか、矯正治療に詳しい歯科医師とよく相談されることをおすすめいたします。なお、治療途中に遠方に転居されても、ほとんどの場合は転居先で治療を継続することが可能だと思います。矯正途中で転院される場合は、今までの担当歯科医師から次の担当歯科医師へ、治療経過や検査結果などの情報をお送りいたします。そのため、引き続きの治療が可能です。転居によって、医学的な損失をこうむることはほとんどないと思われます。

Q

永久歯に生え替わったと思っていたのですが、学校の検診で永久歯が2本足りないと言われました。どうしたら良いでしょうか?

A

まず、生まれつき永久歯の数が足りないのか、それとも存在はするが何らかの理由で骨内に埋まったまま生えていないのか、確認する必要があります。

レントゲンで撮影すれば判別できます。生まれつきない場合を先天性欠損といい、前から2番め、5番めの歯に発生しやすいようです。左右対称に起こることがよくあります。
一方、何らかの理由で萌出が遅れているのであれば、その状況をよく確認し、今後の処置について相談するのが良いでしょう。

処置方法は、
・萌出を促す
・経過観察する
・抜歯をする
などがあります。

いずれにせよ、永久歯の数が足りない場合は、歯科医院できちんと検査を受けることをおすすめいたします。永久歯の数が足りないということは、上下の噛み合わせがずれていたり、歯並びの真ん中の位置がずれたり、隙間ができていたり、あるいは歯が傾斜して生えたりなど、不都合が生じている可能性があります。機能的に、また外見的にも問題がある場合が多いようです。早めに検査・治療を受けることがおすすめです。

歯列矯正相談

矯正歯科(歯並び)カウンセリングについて

何年も前から矯正治療したかったにもかかわらず、ためらっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。弊院では、矯正についてカウンセリングを行っております(レントゲン撮影などが必要な場合は、その費用がかかります)。プライバシーを重視し、お話しするのは個室診療室です。

すべての診療スペースが個室となっているため、治療も毎回個室で行います。お子さまの治療の場合は、どうぞ親御さまも一緒に診療室へお入りください。

矯正のための検査や診断も、皆さまの不安なお気持ちを少しでも和らげるよう、経済的なご負担に配慮しております。専門的な矯正の検査や診断を受け、治療するかどうか、ゆっくりとお考えください。

歯科医師が一方的に治療方針を決定する時代は終わりました。患者さまの納得に基づき進める歯列矯正治療の時代です。もちろん、「医学的に考えて望ましい治療方法」は存在しますが、弊院では、様々な方法をご提案いたします。

高額になりがちな矯正治療費のご負担を考えた費用を設定し、さらにトータルフィーシステム(パッケージ料金)としております(抜歯、虫歯治療、歯石除去などは、矯正治療費には含まれません)。

「歯並びの相談がしたいんですけど。」
その一言で、あなたの悩みを軽くできるかもしれません。

ご遠慮なくお電話ください。

082-420-0200

あなたの笑顔を応援します。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

※矯正治療には以下の一般的なリスク・副作用があることをご理解ください。
すべてのリスクや副作用が生じるわけではありません。

  • 治療中には、虫歯や、歯周病、疼痛、知覚過敏が起こる可能性があります。
  • 歯根吸収や歯肉退縮が起こるリスクがあります。
  • 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間から1、2週間で慣れることが多いです。
  • 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間より延長する可能性があります。
  • 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さまの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯茎がやせて下がることがあります。
  • ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  • 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、お口を開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  • 歯の形を修正したり、噛み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、被せ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • 装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 装置を外した後、現在の噛み合わせに合った状態の被せ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  • 顎の成長発育により噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生えて、歯並びにでこぼこが生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると、噛み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  • 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。